
少し遅めに植えたハブソウが、ようやく大きくなってくれました。
来週には刈り取り、揉んで、天日干しの予定です。
イタリアン精進料理の時には、
新茶はウェルカムドリンクとして、お客さまに召し上がって頂きます。
驚くことに、ハブソウ茶を飲まれた多くの方が、
「初めて飲むのに懐かしい味」
と仰います。
私の場合は小さい時から祖母が作ったのを飲んでいたので、懐かしさを感じますが、初めての方にまでそう思わせるとは。
さらに。
一昨日はロシアの方が来寺されましたが、その時にもハブ草茶を飲んで、
「なんだか懐かしい味がする」
と、仰るのです。これには驚きました。
それを聞いていた近所の方が
「きっとハブ草も大陸からきてるから飲んでたんじゃないかな」
なるほど、日本は文化の吹き溜まりとはよく言うたものです。
たくさんのものが大陸から海を越えて渡ってきました。その中にハブ草茶もあったんじゃないかな…
そんなことを思わせるひと時でした。
とにかくハブ草茶は郷愁を誘う味のようです。
味は国境を越え、異なる国の人に同じ心を抱かせます。
文化や芸術に境目はない、そしてそれを感じる人の心にも境はない。
そんなことを思わせてくれるハブ草茶でした。
是非、御来寺の際には、ハブ草茶をお楽しみください!