浄謙寺では、「ごきねぶり」という小豆を栽培しています。
変わった名前ですが、
「ごき」は「御器」、「ねぶり」は「舐り」
すなわち、” 器をなめるほど美味しい小豆 ”という意味です。
広島の在来種で、古くから作られてきたようですが、近年生産者がほとんどおられません。
品種改良されていない原種なので、一本の苗に実がつく時期もバラバラ、しかも粒が大納言小豆の半分以下ほどで、選別も収穫量も少なく、選別も大変。。。
これらの諸条件の為、作る人がいなくなったんだとか。
そんな小豆をお客様から授かって、栽培を始めましたが、これが本当に大変。

植えるまではいいのですが、収穫から小豆のより分けに手間がかかります。
これは作る人が減るのも無理はないと思いました。
最も大変な小豆の虫食いなどを選り分ける作業は、自分立ちだけではとても間に合いません。そこで、地域のB型就労支援の事業所にも選別の依頼をしています。
今回もたくさんの小豆を選り分けて頂き本当にありがたいことでした。

しかし、本当に美味しい小豆です。原種ならではの、野趣のある味わい。
いい意味で「小豆」くさい。小豆そのものの匂いが強く、これがいい味わいになっています。
お菓子屋さんは、この野性味にご苦労なさってますが・・・!
そうです、この小豆、和菓子になりました。
北広島町内の壬生にある老舗「勝原白貫堂」さんが最中として製品化してくださいました!

「地域に根差したお菓子作りがしたい」という勝原さんの熱い思いのもと、商品づくりの会議を重ねました。

たくさんのご苦労を経て、とても美味しい、そして何より貴重な「ごきねぶり最中」が完成しました。
去年の夏から本格的に販売していますが、本当にありがたいことに、作る分だけ売れています。
広島の在来種であり原種、極めて貴重な品種であること、無農薬栽培、浄謙寺を中心とした小さな仲間で作っており、すべてわたしたちの手の中で出来たお菓子。だから、自信をもってお届けしています。
年間30キロほどしか小豆を生産出来ておらず、かなりの少量限定品です。
いつも買えるわけではありませんが、ご興味のある方は是非お問い合わせください。


小豆の風味と食感、品質を保つため、あんこは安心の瓶詰。たっぷりと200グラム入っています。最中の皮は8枚分。十分な量があります。


このチームで作っています。
今後も、小豆づくりを通して多くの人とつながっていきたいと思います。
そして、お菓子作りや畑づくりから、地域で生きる豊かな暮らしを作っていきたいと思います。
応援、宜しくお願いいたします!